• Title:星屑の革纽
  • Artist:Sound Horizon
  • Album:Roman
  • KaraokeRate:1★
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    Sound Horizon - 星屑の革紐
    詞曲:Revo
    歌:井上あずみ、YUUKI
    声:大塚明夫、能登麻美子

    「こん[0502=に]ちわ、はじめまして!」(Salut, Enchantee!)
    差し出した手を——
    嗚呼…可愛い私のお姫様(Etoile)
    小さな指で懸命[0502=に]握り返してくる
    あなたの歩む道程が
    輝くよう[0502=に]『星』(Etoile)と……

    ある雨の朝…
    いつものよう[0502=に]少女が目を覚ますと…
    寝具の横[0502=に]は優しい父親…
    そして大きな黒い犬が居た…
    雨の匂い…くすぐったい頬…
    どこか懐かしい温もり…
    小さな姉と大きな妹…二人と一匹…
    家族となった特別な朝……

    嗚呼…私は星を知らない
    遠過ぎる光は届かないなら…
    嗚呼…僅かな視力でさえも
    何れ失うと告げられている…
    ごめんなさい…お母さん…この名前…
    (Excusez-moi...Maman...ce Nom...)
    どうしても好き[0502=に]なんてなれないよ…
    (tu est-ce pas appreciable n'aimer)
    嗚呼…ごめんなさい……(Ah...Excusez-moi..)

    勇気を出して——
    嗚呼…Pleutと屋外へ出たけど
    歩く速度が抑違うから…
    嗚呼…暗闇[0502=に]沈む世界では
    ちょっとした段差でも転んでしまう…
    ごめんなさい…父さん…この両眼…
    (Excusez-moi...Pere...ces Yeux...)
    どうしても好き[0502=に]なんてなれないよ…
    (tu est-ce pas appreciable n'aimer)
    嗚呼…ごめんなさい……(Ah...Excusez-moi..)

    細い革紐(Harnais)じゃ
    心までは繋げないよ…
    愛犬(Pleut)が傍[0502=に]いたけど…
    私は孤独(ひとり)だった……

    別々[0502=に]育った者が…
    解り合うのは難しい…
    ましてや人と犬の間であれば…
    尚更の事である…
    それからの二人は…
    何をする[0502=に]も何時も一緒だった…
    まるで…空白の時間を
    埋めようとするかのよう[0502=に]…

    姉は甲斐甲斐しく妹の世話を焼き…
    妹は姉を助けよく従った…
    父の不自由な腕の代わり[0502=に]なろうと…
    何事も懸命[0502=に]…
    其れは…雨水が大地[0502=に]染み込むよう[0502=に]
    しなやか[0502=に]…
    根雪の下で春を待つよ[0502=に]…
    小さな花を咲かせるよう[0502=に]…

    急[0502=に]吹いた突風[0502=に]手を取られ…
    革紐を離したけど…
    もう何も怖くなかった…
    『見えない絆』(ほしくずのHarnais)で繋がったいたから…

    弱い姉だ——
    それでも嗚呼…ありがとうね…
    妹(Pleut)が傍[0502=に]いたから…
    私は何処へだって往けた……
    大好きだよ…妹(Pleut)が傍[0502=に]いたから…
    私は強くなれた…

    星空[0502=に]抱かれて夢を見た…
    あなたが産まれてきた朝の記憶(ゆめ)を…
    銀色[0502=に]輝く夢の中…
    零れた砂が巻き戻る幻想(ゆめ)を…
    嗚呼…何の為[0502=に]遣って来たのか…
    最期[0502=に]判って良かった——
    忘れないよ…君と歩いた…
    暗闇[0502=に]煌めく世界を…
    いつだって…嗚呼…人生は星屑の…
    輝きの中[0502=に]在ることを…

    祈りの星が降り注ぐ夜 →
    黒犬(Pleut)は静か[0502=に]息を引き取った…
    悼みの雨が降り注ぐ朝 →
    冷たくなった彼女の腹から取り出されたのは
    光を抱いた小さな温もり →
    黒銀の毛を持つ仔犬だった

    ——そして《物語》(Roman)の翼は
    地平線を軽々と飛び越えるだろう
    やがて懐かしくも 美しき
    あの《荒野》の駈け廻る為[0502=に]……

    「其処にロマンは在るのかしら?」

    おわり