• Title:歓びと哀しみの葡萄酒
  • Artist:Sound Horizon
  • Album:Roman
  • KaraokeRate:1★
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    Sound Horizon - 歓びと哀しみの葡萄酒
    詞曲:Revo
    歌:REMI
    声:能登麻美子、飛田展男、Jimang

    其れは…歓びに揺らぐ《焔》…
    哀しみに煌めく《宝石》…
    多くの人生…多くの食卓に…
    彼女の『葡萄酒』(Vin)があった——
    横暴[0501=な]運命に挑み続けた女性
    『Loraine de Saint-Laurant』
    大地と共に生きた彼女の半生…
    其の知られざる《物語》(Roman)

    嗚呼…彼女は今日も畑に立つ
    長いようで短い《焔》(ひかり)
    得いモノも喪ったモノも
    多くが通り過ぎた…

    嗚呼…季節(Saison)が幾度廻っても
    変わらぬ物が其処に在る
    優しい祖父(Grand-pere)の使用人(Employe)
    愛した彼との『葡萄畑』(Clos)

    嗚呼…追想はときに ほの甘く
    熟した果実を
    もぎ穫るよう[0501=な]悦び(Plaisir)…

    嗚呼…葡萄樹(Vigne)の繊細[0501=な](Delicatesse)剪定は
    低温で少湿が理想
    造り手達(Vignerons)の気の早い春は
    守護聖人の祭(St.Vincent)の後にはじまる…

    嗚呼…無理[0501=な]収量(Quantite)を望めば
    自ずと品質(Qualite)が低下する
    一粒(un Grain)…一粒に(et un Grain)…
    充分[0501=な]愛情(Amour)を それが親の役割……

    嗚呼…追想はときに ほろ苦く
    傷んだ果実を もぎ穫るよう[0501=な]痛み(Peine)…
    嗚呼…女は政治の道具じゃないわ…
    愛する人と結ばれてこその人生(la Vie)
    されど…それさえ侭成らぬのが貴族(Noble)
    そん[0501=な]『世界』(モノ)捨てよう……

    (Ah.Ah...Ah.Ah.Ah...)
    「残念だったね…」

    権威主義を纏った父親(Pere)…
    浪費する為に嫁いで来た継母(Mere)
    名門と謂えど…派手に傾けば没落するのは早く…
    斜陽の影を振り払う…伯爵家(de Comte)…
    最後の《切り札》(Carte)…娘の婚礼…
    嗚呼…虚飾の婚礼とも知らず…
    継母(おんな)の《宝石》が赤(Rouge)の微笑を浮かべた…

    地平線 が語らざる詩(おと)…
    大切[0501=な]モノを取り戻す為の…
    逃走と闘争の日々(ひ)…
    その後の彼女の人生は…
    形振り構わぬものであった……

    私はもう誰も生涯愛さ[0501=な]いでしょう
    恐らく愛する資格も[0501=な]い…
    それでも誰かの渇き(Soif)を潤せる[0501=な]ら
    この身[0501=な]ど進んで捧げましょう…

    樫(Chene)の樽の中で
    眠ってる可愛い私の子供達(ma Enfant)
    ねえ…どん[0501=な]夢を見ているのかしら?

    果実の甘み(VigneのSucre)果皮の渋み(TaninのAstringent)
    愛した人が遺した大地の恵み(Terroir)
    『歓び』(Joie)と『哀しみ』(Chagrin)が織り成す調和(Harmonie)
    その味わいが私の『葡萄酒』(ma "Vin")
    ——そして…それこそが《人生》(et C'est "la vie")

    其処にロマンは在るのかしら?

    おわり